当事務所についてAbout Us
名古屋市天白区平針の税理士 彦坂 です。
私は「スモールビジネス」を営んでいる方の会計・税金やマーケティングのサポートをしています。
その中でも創業支援やクラウド会計を得意としています。
「なぜスモールビジネスを専門にしているの?」
こういった質問をお受けすることがありますので、少しその背景をお話ししたいと思います。
父の脱サラ起業により生活が一変
父は慶応卒のサラリーマン、母は専業主婦という家庭に生まれました。
世間一般からすると、恵まれた家庭環境で育ったと思います。
子どもながらに家族のために忙しく働く、そんな父に憧れを抱き、誇りに思っていました。
そんな家庭環境に変化があったのは、私が小学校高学年のときでした。
父が長年勤めた会社を退職し、起業。
当初は、母も事業を手伝っていましたが、なかなか事業は軌道に乗らず…
次第に家庭では、夫婦喧嘩が絶えない状況になっていきました。
母は未経験可能で、時給が良い介護の仕事を始め、
家計を支えましたが、そんな思いも空しく、事業はあえなく廃業へ。
再スタートが難しい日本社会。
一流大学出身の父でしたが、当然、元のような仕事には戻れず。
その後は、離転職を繰り返し、経済状況は追い込まれ、家庭環境もさらに悪化。
「反面教師にすればいいじゃないか。」
事業の失敗で人生に絶望し、自暴自棄になっていた父が私に言いました。
学生時代から成績優秀、挫折知らずの父にとっては、初めての挫折で受け入れ難かったのでしょう。
憧れを抱いていた父の変わってしまった姿に、心が痛みました。
私自身も、荒んだ高校生活を過ごし、あんなに尊敬していたはずの父と衝突することも多くなりました。
税理士を目指すことに
そんな私は志望校に合格できず、浪人生活に。
「自分の人生なんてこんなもの、自分なんかどうせ。」
こんな思いで、将来の目標も無いままバイトをしながらの浪人生活。
大学生活に憧れを抱きつつ、一流大学を出ても、
いったん社会のレールから外れてしまった父の苦労を見てきたからか、
大学に行く明確な意味を見出せずにいました。
「学歴も大事だが、これからの時代は、手に職を付けろ」
これもそんな父からの言葉です。
有り難くもバイト先で正社員のお話をいただいたことが、
人生を考えるきっかけになりました。
「ここで正社員になる道もあるけれど、後悔しないか、本当にやりたいことはないのか。」
父の廃業があってからというもの、
心の片隅で事業が失敗していなかった未来の想像と正解を模索していた気がします。
そして、経営学部志望であったことや簿記の勉強をしていたこともあり、
税理士という仕事に興味を持ちました。
「税理士なら、専門性を活かして、経営者に寄り添えるかもしれない」漠然とした思いからでしたが、
父のような失敗や私たち家族のような思いをする方を少しでも減らすことができるのではないかと思い、
税理士を目指すことにしました。
経営者をひとりにさせない税理士に
税理士事務所に就職し、実務を覚えながら試験勉強を続けました。
顧問先の社長さまに飲みに連れて行っていただいたり、
時にはこんな若造に身の上話まで…
お客様からの「頼りにしているよ」という言葉が励みになりましたし、
仕事にやりがいを感じていました。
ただ、尊敬できる先輩が大多数を占める中、
お客様に対して心無い税理士を見てきたことも、残念ながら事実です。
当時勤めていた事務所での、ある顧問先と税理士のやり取りが今でも忘れられません。
その顧問先は、大きな負債を抱える製造業。
社長のタバコや貧乏ゆすりが極端に増え、新人の私の目にも変化は明らかでした。
そのような状況で迎えた経営会議の場、社長から起死回生を賭けた新商品の発表を受け、
意見を求められた税理士が発した言葉は、
「それ(新商品)はそうと、この椅子の背もたれのクッションは良いですね。」
その場が凍り付きました。
これは資格のない新人時代の話ですが、今も鮮明に覚えています。
事業は、社長やそのご家族はもちろん、従業員とそのご家族の生活も懸かっています。
経営責任は経営者にありますが、税理士は、数字だけでなく、
そんな大切な事業に携わっている仕事との思いがあれば、こんな他人事にはならないはずです。
そして、「自分は、決して、経営者をひとりにさせない税理士に」と心に決めました。
「税理士は身の上相談をされるようになって、ようやく一人前」
これは、私が尊敬する先生がおっしゃっていた言葉です。
税理士は数字を扱う仕事、表面上の書類には違いが生まれにくいかもしれません。
ただ、そんな仕事だからこそ、
私は、お客様や仕事に向き合う姿勢、背後にある思いを大切にしたいと考えています。
税理士として独立を決意
その後も働きながら勉強を続け、周りの支えもあって、ようやく税理士資格を取得。
実に10年間、取得まで相当時間がかかりました。
時には心が折れそうになったこともありましたが、
「経営者に寄り添える税理士になる!」という想いを胸に努力を続けてきました。
資格取得を機に、人生も振り返り、
税理士を通してやりたいことは何だったのかを、今一度見つめ直しました。
やはり、父の事業失敗が原点にあります。
「スモールビジネスのお役に立ちたい」
父もそうでしたが、特に小規模ビジネスでは、周りに相談相手がいません。
そんな社長様と会計や税務に限らず、時には、経営やマーケティングに至るまで…
税理士の枠にハマらず、ひとり社長の右腕のような存在になりたいと考えました。
お一人で悩まれず、身近な良き相談相手に選んでいただければ嬉しいです。
「スタートアップの支援もしたい」
事業開始当初は何かと不安も多いはず。
私自身もそうでした。
スモールビジネスは、ご自身の時間の使い方が売上に直結します。
慣れない確定申告・経理業務に時間を取られていては、本業の成果が上がりません。
スモールビジネスと相性のよいクラウド会計で効率化を図り、
本業に集中いただくお手伝いをしたい。
また、税理士業務だけでなく、
創業計画・資金調達など、事業を軌道に乗せるサポートもしたい。
「同年代の経営者も相談しやすい税理士に」
税理士の平均年齢は60代。
その点、私は、業界では若手の30代(全体の10%前後)
これから起業をお考えの方は、私と同年代の方が多くなってくるかと思います。
AI技術等の発展が目覚ましい昨今、クラウド会計等のITツールの積極的な活用、
同年代の経営者の方の価値観やビジネス感覚に共感できる、
そんな身近で長く付き合える税理士に。
これらを実現するためには独立しかない。
考え抜いた末、そう決断しました。
正直、父の事業失敗を恨んでしまっていた時もありました。
それを理由に自分の人生に投げやりになっていたこともあります。
でも、今は違います。
むしろ、感謝しています。
その経験があったからこそ、
「私が関わる経営者はもちろん、従業員もご家族含めてみんな幸せになってもらいたい!」
と心の底から想うことができているからです。
これを決して綺麗ごとで片づけたくありません。
綺麗ごとに本気で向き合っていく税理士が世の中に増えていけば、
イキイキと事業を営む経営者がもっと増えていくはず。
こんな思いで仕事をしています。
まだまだ若輩者ではありますが、思いの強さは誰にも負けません。
そして、本気の起業家・経営者を全力でサポートし、深い関係を築いていきたい。
もし、このプロフィールをご覧いただき、
共感される方がいらっしゃれば、私にご連絡をいただけませんか?
私は、夢へ向かって本気の経営者を、心から応援したいと思っています。
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